ゲーム制作用にStable Diffusionを活用しているのですが,常に触っているわけではないので定期的に使い方を忘れます
また,生成AIに利用するWindowsをよくリセットするので環境構築も都度行っています
毎回エラーで手順がストップするので,備忘録として書き留めておきます
ちなみに「Stable Diffusionをインストール」と巷ではよく言いますが,インストーラを利用しているわけではない上pythonコードを実行しているだけなので,「インストール」って言い方どうなの?ってちょっと思います
環境構築
インストールするもの
- git
- python 3.10.6
Gitのインストール
- git公式サイトよりインストーラをダウンロード
- インストールオプションは基本的にデフォルトで良いが,コマンドプロンプトでgitコマンドが使えるようにしておく
Stable Diffusion WebUIは.batファイルから起動するため,デフォルトの設定であればコマンドプロンプトにて.batファイル内の一連のコマンドが実行される
起動用の.batファイル内にはgitコマンドも含まれているため,コマンドプロンプトにてgitコマンドが利用できないとエラーを吐く
Pythonのインストール
- python公式サイトよりインストーラ(3.10.6)をダウンロード
- インストールオプションの「Add Python 3.10 to PATH」にチェックを入れる
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し,インストールしたバージョンが表示されるか確認
python --version
gitと同様に,.batファイル内のpythonコマンドがコマンドプロンプトにて利用できるようにインストールオプションを設定する必要がある
Stable Diffusionの導入
Stable Diffusionはフォルダ全体のサイズが大きいので,配置する場所はよく考えましょう
NVMeストレージなどは容量がもったいないかもしれませんので,SATA接続のSSDなど用意しておくといいですね
- Stable Diffusionを配置するフォルダ上で,以下のコマンドを実行する
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
- lsコマンドを実行し,「stable-diffusion-webui」フォルダが生成されていることを確認する
- stable-diffusion-webui\webui-user.batを編集する
- 以下のようにオプションを付け加える
@echo off
set PYTHON=
set GIT=
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=--administrator --xformers
call webui.bat
「–administrator」オプションは,管理者権限を与えるためのオプションになります
ControlNetなどのアドオンを利用するときに管理者権限が無いとエラーが発生しますので,最初から設定しています
「–xformers」オプションは,簡単に言うと「グラボ使ってサクサク動かそう!」みたいな機能を使うためのオプションです
これが無くても起動はできるんですが,無いとプロンプトに「No module …」みたいな表記が出る上,せっかくの4090が活かせないので入れてます
- stable-diffusion-webui\webui-user.batを実行する
初回実行時は時間がかかります
- 「http://127.0.0.1:7860」にアクセスする(自動的にタブが立ち上がる)
以上で導入は完了です
ループバックアドレス上のwebuiにプロンプトを入れたりして楽しみましょう
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